投信会社などに勤めておりますと、家族・親戚からは投資のプロという目で見られ、困ってしまうことがあります。もちろん、プロには違いないのですが、プロは未来を予見できると勘違いしている人も親戚の中にはいて、どの株が上がるかなどとすぐ聞いてきます(それが分かったらサラリーマンなどやっていないのですが。。。)。
お正月に実家に帰省したときのことです。お正月のたわいもない世間話を一通りした末に、お金の話になりまして、ある程度の金額を全額預金に置いているということが分かりました。
カラオケ小僧:「しばらく置いとけるんやったら、預金に全部預けんと運用せなあかんで。」
母:「最近よう投資信託とか勧めに来るけど、分からんから放ったんねん。何か、有利な運用手段あるか?」
カ:「投信でもいいし、国債買うだけでも預金よりはましやで。」
母:「投信て、あれ株やろ。」
ここで、突然父親が登場し、
父親:「株はあかんぞ。元本割れするようなやつは!」
親の敵にでも会ったかのような言い振りに驚いてしまいました。
「あんたのパチンコの方がよっぽど元本割れじゃ!」と思いながらも、もちろん、その一言はぐっと飲み込みました。
私の父と同じようなお考えの方は結構いらっしゃるかもしれませんね。そんな方にお伺いします。
「本当ですか?」
「元本割れは許せない!本当ですか?」
今、ガソリン価格が上がってきています。6月1日からレギュラーで1リットル170円に上がりました。物価が上昇してきています。もし、毎年3%ずつ物価が上昇したら、10年後の1万円は今のお金で言う7,500円の価値もなくなります。
「あなたが守りたいのは、本当に元本ですか?そうではなくて、今の生活水準を守りたいのではないですか?」
短期で見る時は元本を守ることは必要です。ただ、元本にしがみついていると、気が付いてみたら守りたいはずの今の生活水準が守れなかった、ということがありますので注意しましょう。